2017年07月24日

読書週間

読みたかった本が、ようやく読めました。

『人質の朗読会』
『博士の愛した数式』

どちらも、小川洋子さんの書いた小説です。
タイトルから気になった『人質の朗読会』は電子書籍で購入し、
その読んだ勢いのまま、ずいぶん昔に購入してあった
『博士の愛した数式』の文庫本を改めて読んだのです。
どちらも、静かに胸に響いてくる、切なくて優しいお話でした。
人質、という衝撃的なタイトルとは裏腹に、それぞれの人生の
一部が丁寧に語られてゆく、短編集のような朗読会の内容は、
今を精一杯生きる大切さをじっくりと考えさせてくれました。

わたしの母が本好きで、小川洋子さんが芥川賞を受賞した
ときに『妊娠カレンダー』を熱心に薦めてきました。
当時まだ学生だったわたしはタイトルからして興味が持てず、
読まず仕舞い、なのですが、
今思えば、それでよかったのかも。。

それというのも、映画化もされて有名になった『博士の愛した
数式』ですが、読んだ当時の記憶がさっぱり思い出せないの
です。
どう感じたのか、記憶に残っていないんです。
思うに、文中たびたび登場する数学的な表現や数式が、
当時は理解できなくて、物語に入っていけなかったのでない
かなぁ、と。
じゃあ今、難解な数式が理解できるかーーというと、そういう
ことではなく、
年齢を重ねた今だからこそ、主人公と同じ視点で、同じように
想像をめぐらしながら博士の言葉が受け止められるようになった…
ということなのかなぁ、と思うのです。

算数に理科、数学…というジャンルは苦手だったものだから、
以前は手にとったものの、そういった難しさにばかり目がいって
しまってたんですね、多分。

今は、理解できない数式を通して主人公が感じとる気持ちに、
同じように想いを馳せることができる。
子供に親切にされると嬉しい、という気持ちに共感できたり、
完全数という、いかにも数学的な言葉を通して伝わる重みに、
涙ぐんだりしていました。

そして、丁寧で繊細な表現は、場面ごとの映像が目の前に
浮かび上がってくるようで、久しぶりに読む小説にこの本を
選んでよかった…と、読書の喜びにひたることができました。
何度、出勤前の朝のひとときに涙ぐんだことでしょう(笑)

そんなわけで、小川さんの他の作品たちは、今後の楽しみ
としてゆっくり読んでいきたいと思います。
心の洗濯には素敵な作品、だと思うの

優でしたー

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lupiswork2 at 18:00│Comments(2)mixiチェック 優の部屋 

この記事へのコメント

1. Posted by Rin   2017年07月27日 15:37
最近、優さんの記事が盛んですね(^^)
毎回、多様な内容で読むのが楽しいです。
小川洋子さんの小説は読まず嫌いでしたので、お盆が落ち着いたら手にしてみようと思いました。
2. Posted by 優   2017年07月28日 19:00
Rinさま

わたしの感想で興味を持ってくださったなんて、
嬉しいです^^
また素敵な本を見つけたら、
ブログでご紹介させて頂きますね☆

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lupis -るぴす- とは
「演読」というlupis独自の
オリジナル表現・作品にて
舞台活動をしているグループ
です。

演読の他、朗読やちぎり絵、
切り絵、絵画等の芸術的な
ものとのコラボも図りつつ、
幅広い表現活動を手がけて
いこうと試みております。

作品の傾向としては、
「優しさ」「安らぎ」「和み」
と、心温まるものをテーマと
しており、演じ手とお客様と
の間で生み出される   
『優しい心・空間創り』
を理想として取り組んでおり
ます。

どうぞよろしくお願いします。oO